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今日の【天声人語】2009年10月22日(木)要点は… ①〈わが郷土(さと)の地名冠せる事件あり横浜事件ありし如(ごと)くに(足利事件)〉。破調の一首が小紙の栃木県版にあった。 (その解説)横浜事件は戦中の大がかりな言論弾圧事件である。連座した評論家の青地晨(しん)は、のちにこう書いている。 ②著書を繰(く)れば、「無実なら自白はしないだろう」という見方は、素朴に過ぎると気づかされる。 (その続き)「いくら真実を述べても、相手はてんから取りあげず、まるで四方をとりまく厚い鉄壁をこぶしで叩くような絶望感が、虚偽の自白へ導くのだ」と。青地は戦後、多くの冤罪事件を調べて歩いた。 ③足利事件では女児が殺された。取り調べを録音したテープの中身を、今週の「週刊朝日」が報じている。 (自白の次第)ごく一部の掲載だが、青地の言う「絶望感」が密室から漏れ伝わってくる。自白は、DNA型鑑定とともに有罪の大きな証拠になった。 ④その事件の再審が始まり、菅家利和さん(63)が無実を訴えた。 (再審の様子から)法廷で、裁判長は「被告人」ではなく「菅家さん」と呼んだ。明らかな無実である。勝ち取るというより、取り返すと言う方がふさわしい。 ⑤面子(メンツ)にこだわるかぎり司法の信頼回復は難しい。 (検察の態度)犯人に仕立てられた真相を再審で解明してほしい、と菅家さんは求めている。検察側は逃げ腰だが、17年半の歳月を奪った大罪である。 ⑥真相解明を通して、悲劇の繰り返しに終止符を打ちたい。 (菅家さんの願い)冒頭の青地は、「学問のヨロイに武装された鑑定が大手をふってまかり通る」とも述べている。今回のDNA型鑑定もしかりだった。自分を最後に。それが、菅家さんの切なる願いでもある。 *(写真はbingから) 要旨は…「悲劇の繰り返しに終止符を打ちたい」 話題は…「足利事件の再審」 人気ブログランキングへ にほんブログ村
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