C:\Users\shimo\Desktop\
ホームページへもお立ち寄りください。
↓↓↓いますぐクリック
下村昇の窓
<内容>
プロフィール・著作紹介・漢字のメルヘン・こんなとき子どもにこの本を・下村式口唱法、等。
漢字や国語学習に関するエキスパート下村昇のホームページです。


今日の順位は?
最新記事の一覧はこちらからも見ることができます。↓
にほんブログ村 教育ブログ 国語科教育へ
にほんブログ村

漢字成り立ち検定
Facebookは..

こちらをクリック!
カテゴリ

「蟠る」は なんと読む?

またまた、島田和夫作品からだが、
「……竹薮は極楽坂の園に黒々と蟠っていた」
とあった。
そこで問題。
(1)「蟠っていた」……、これが読めるだろうか。
(2)「竹薮は黒々と、どうなっていたのだろうか」……その情景がわかるだろうか。


「蟠」は[虫]+「番」の会意形声字ですから、すなわち「ハン・ホン・バン」という読みとともに「番」という形をした「虫」類だということがわかります。

では「番」とはどんな形なのでしょうか。
説文解字には「獣足、これを番という」とあり、してみると「蟠」は獣の足の裏の形をした「虫」なんだなと見当がつく。新版漢字源ではこれを「わらじむし」だと編者・藤堂氏はいう。
ワラジムシというのは、床下や落ち葉・石などの下に住み、触っても球状にはならず扁平のままべたっとしている虫だ。

こう考えていくと「……竹薮は極楽坂の園に黒々と蟠っていた」の意味が、だんだんわかってくる。すなわち……ここは、
【まだ夜が明けきらない時刻であり、あたり一面が黒々として見えるときだから、「竹薮」は「極楽坂の園に」ワラジムシがべたっと平面を覆ったように「蟠って」いた】というのである。

この作者の表現力のすばらしさがよくわかるではないか。感服してしまう。これが作家の表現力なのだ。

さて、そこで「蟠る」の「読み」はまだわからない人もいるだろうが、「蟠る」の「意味」からいこう。
「蟠る」は「わらじ虫」だといったが、もとは(1)輪状にぐるぐる巻く・とぐろを巻く(2)ぐるぐると平面をめぐる(3)不快な感情が滞って心が晴れない(例)不満が蟠る、などといったことである。
使い方としては「蟠りを残す」「蟠りが解ける」「大蛇が蟠る」のように、いろいろに使うわけだが、「蟠る」の読みがわかったろうか。

じらしているようで申し訳ないがもう一行読んでもらいたい。

正解は「わだかまる」である。もちろん常用漢字の中に入っていないので、平仮名書きでよい。
■  [PR]
by n_shimomura | 2005-03-12 11:48 | 私の感字/漢字の話 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://shimo.exblog.jp/tb/1739978
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
名前 :
URL :
※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。
削除用パスワード 
<< 「囁く」は どう読む? 「縺れ」「糸」が「連」なると…… >>
トップ

漢字・ことば・学習などの下村昇のweblogです。執筆中の本のこと、漢字の見方・考え方、日々感じたことなど、気ままに綴っています。
by n_shimomura
最新のコメント
ライフログ
以前の記事
検索
最新のトラックバック
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
語学ランキング
画像一覧
XML | ATOM

skin by excite